ウォッカ・テキーラ

ウォッカはスラブ民族の伝統的な酒で、モスクワ公国では、すでに透明な酒が飲まれていたようです。現在では大麦その他の穀物を原料として、蒸留によって作られます。特徴として無色透明、無臭で、この脱臭の方法は次の通りです。
金属製のタンクに小石、砂、木炭を敷いて、上から蒸留酒を流し濾過する方法
タンクに蒸留液を満たして、その中に白樺やアカシアの木炭粉を入れて攪拌し、その後沈澱した木炭粉をフィルターで濾す方法。
ステンレスの小型タンクに小粒の活性炭を詰め、蒸留液を浸透させる方法です。
タンクに蒸留水を満たす方法がロシア式、ステンレスの小型タンクを使用するのがアメリカ式と言われています。アルコール度は40%から70%とさまざまですが、現在では40%から50%のものが多く飲まれています。アメリカでは需要が年々高まっていますが、冷やして生でそのまま飲む本来のロシア式の飲み方ではなく、その無臭性を利用してカクテルのベースとして用いられることの方が多い。ジンジャーエールで割ったモスコーミュール、オレンジジュースと一緒にシェイクしたスクリュードライバー、トマトジュースにレモンとウスターソースを加えたブラッディーマリーなどがそれです。

テキーラの原料は竜舌蘭というサボテンの一種で、主としてメキシコ西部のハリスコ州一帯で栽培されており、7年から10年で完全に育成します。その茎から樹液をとって、それに含まれるデンプン質を発酵させると、フルケというアルコール度3%程度の弱い醸造酒が出来ます。これを蒸留し40度から50度のスピリッツにして2年以上オークの樽で熟成させたものがテキーラです。

酒アルコール辞典

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