スコッチウイスキー

世界で最も飲まれている酒はワインとビール、それにこれらを蒸留して作られたブランデーとウイスキーです。そのうちウイスキーの発祥についてはアイルランド説とスコットランド説がありますが、最初に文献に現れたのはアイルランドが最初です。大麦をイースト菌で発酵させ、これを蒸留してスピリッツにする技術はアイルランドの先住民のケルト人と、スコットランドのハイランド地方に住んでいたゴール人だといいます。イングランド王ヘンリー2世が1172年にアイルランドに侵攻したときに、アイルランドでは住民が大麦から作ったウスク・ベーハという強い酒を用いていることが文献に現れており、これをイングランド人が訛ってウスケボーと呼んだのが現在のウイスキーの語源です。ウイスキーはこの2つの地方で、それぞれ特徴を持ったウイスキーに成長していきますが、このうちスコットランドのものが世界中に知れ渡り、ウイスキーといえばスコッチと言われるほどになりました。麦芽の乾燥に泥炭を使って、そのスモーキーフレーバーをモルトにしみ込ませること、これを単式蒸留機で蒸留したもので、これをストレートモルトウイスキーまたはピュアモルトウイスキーと呼びます。しかしスコッチを世界的に広めるには、グレインウイスキーとのブレンドが必要とされました。元アイルランドの酒税監査官だったイニアスコフィーが粗留機と精留機を連続した2塔の連続蒸留機を発明したのが1830年で、これによりアルコール度が高く、淡白なグレインウイスキーができるようになり、これをスコットランドの清流から得た水を混合し、樫の樽で3年以上熟成させたものが現在のスコッチウイスキーです。

酒アルコール辞典

       copyrght(c).酒アルコール辞典.all rights reserved

不動産売買