プルーフスピリッツ

ウイスキーなどに86Proofとか90Proofという数字がありますが、このプルーフとはアルコール度数と品質を検査証明されたという意味で、アルコール水溶液の濃度あるいは強度を示すものですが、その表記方法は各国でさまざまです。日本では純粋アルコールを100として、度数で表していますが、アメリカでは200を単位としています。アメリカの制度では華氏60度における容積率50%のアルコールを含むものが100プルーフなので、日本式の純粋アルコールを100とし、水を0として容積率を度数で示すものに比べると、アメリカ式での純粋アルコールは200になります。したがって86Proofは日本式に言えば43度で、数学的には倍になっています。しかし、イギリスの内国消費税法によると、華氏51度において、同容積の蒸留水13分の12の重さを有するスピリッツをプルーフスピリッツとするという規定になっています。そして純粋な水を下限のアンダープルーフ100度、純粋アルコールを上限のオーヴァープルーフ75度として表示されます。日本やアメリカと異なって重量が出ており、水から純粋アルコールまでを175に区切っているので、極めて難解な表示方法です。スコッチウイスキー通例アンダープルーフ25度で、逆に下限の100アンダープルーフを0としてみると、75になるので、75を175で割ると0.428弱となり、切り上げて43%ということになります。酒のみでアルコール含有量の一般的な単位としては厳格で良いのですが、難解な規定であるためイギリスにおいても輪出用スコッチウイスキーにはアメリカ式のプルーフを使い、ラベルには86Proofと書いてあるものが多くなっています。

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