アイリッシュ・カナディアン

アイリッシュウイスキー
1170年にイングランド王ヘンリー2世がアイルランドへ侵攻した際に、現地人はウシュクベーハーと称する強い酒を飲用していると知ったという記録があり、これがウイスキーの語源で元祖はアイルランドという説が有力です。現地での伝説では、4世紀の頃セントパトリックという僧が蒸留酒を住民に伝えたとされており、いずれにしても古い伝統を持っています。スコッチは連続蒸留機によるグレインウイスキーとのブレンドによって製品の量産化に成功し、世界市場を得ましたが、アイルランド人は連続蒸留機の使用を拒んでいたために市場の拡大はできませんでした。アイリッシュは原料に大麦麦芽だけでなく無発芽大麦、カラス麦、小麦など他の穀物を使用し、発芽大麦の乾燥にはスコッチの場合のビートと異なり、石炭を使用します。蒸留はスコッチの2回に対して3回行ない、約86度のアルコールを得ます。成熟は法律によって5年以上とされています。しかし現行では香りを強くするために少量のグレインウイスキーをブレンドしているものもあります。スコッチは出来たウイスキーをブレンドしますが、アイリッシュでは原料でブレンドする点が大きな違いといえます。

カナディアンウイスキー
一般的にカナディアンライと言われるように、原料にはライ麦を51%から90%も使用します。ほかの原料には大麦麦芽、ときにはコーンも使用されます。蒸留には連続蒸留機が使用され水を加えて樽が熟成されます。でき上がった多種のウイスキーはグレインウイスキーと共にブレンドされます。170カ国に輸出される国際商品でライトタイプのウイスキーとして親しまれています。

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