ジン

ジンは杜松の香りを持ったスピリッツの一種です。精留つまり2度の蒸留によって不純物を完全に取り除いた酒です。オランダのライデンに薬草園が開かれ、その香料の研究の中で杜松の実を蒸留液に混入したのが始りで、これが1650年頃と言われるので300年以上の歴史を持ちます。1689ウイリアムス3世がオランダから招かれてイギリスの王位についた頃より、この蒸留法がイギリスへと伝わり、ロンドンなどに蒸留所ができました。その後に戦争のためにフランスからブランデー輸入が止まったために、イギリス内においてジンの消費が急速に伸びました。その後にパテント・スチルの発明によってそれまでは淡い黄色だったものが、すっきりとした無色透明の香高いものになり、現在のジンの原形となりました。ジンには大きく分けてオランダタイプの物とイギリスタイプの物がありますが、タイプによって次のように分類されます。

London Gin
原料は大麦で連続蒸留機により精留しジュニパーとセリ科のコエンドロという草の香味を持たせたもの。ジン・フィズやマティーニなどのカクテルベースとなります。

Dutch Gin
原料は大麦、穀粒でジュニパーの香りのほかに穀類の香りがします。伝統的な酒で陶器の瓶に入れられています。

Plymouth Gin
イギリス、プリマスで産出されるもので、ロンドンとオランダの中間的なものです。色合いからPink Ginとも呼ばれます。

Steinheger
シュタインヘーガー、ドイツでできる物で、これも陶器の瓶に入っています。

Aquavit
北欧3国で産出します。語源はラテン語の生命の水からきています。ジャガイモや穀粒を原料に、セリ科のヒメウイキョウの香りを付けた蒸留酒でシュナップスとも呼ばれます。

酒アルコール辞典

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