バーボンウイスキー

アメリカの開拓者達は、主にキューバや西インド諸島のラム酒を用いていましたが、余剰穀物の貯蔵技術が発達していなかったので、これらの余剰穀物利用法として、1783年頃よりウイスキーの製造が始りました。オハイオ、ケンタッキー、ペンシルバニア、バージニアなどでは石炭岩層を通った良質の水が得られるために、ウイスキー造りが発達し、貨幣と同じ価値を持つまでに成長しましたが、ワシントン大統領は農民が税をウイスキーで納めることを禁止したために、これを不満を持つ農民が暴動を起こし、ワシントンは1793年に軍隊により鎮圧しました。米国内に産出されるもので、コーン、ライ麦などを主原料とし巨大な連続蒸留機で、ストレートウイスキーを造り、このアルコール度50%のものを少なくとも20%以上として他のウイスキーや、中性アルコールをブレンドしたものを一般にアメリカンブレンデットと呼びます。アメリカのウイスキー生産量の25%がこれに当ります。テネシーウイスキー、ジャックニュートンダニエルが1866年テネシー州リンチバークに連邦政府公認第1号の醸造所を設立、主としてコーンを原料とするウイスキーを売り出しました。ダニエルはテネシー州高原地帯特産のサトウカエデで造った炭で蒸留液を濾過させて貯蔵する方法を考案し、そのために一般のバーボンとは区別されてテネシーウイスキーと呼ばれます。バーボンウイスキーはケンタッキー州バーボン群で造られ始めたもので、主原料はコーン。貯蔵熟成に内面を焦がしたオーク材の樽が用いられるのが特徴であり、ウイスキーとしては世界中で最も多く売られています。

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