ビール

ビールは紀元前2100年の古代バビロニア帝国の有名なハムラビ法典にもビールの記述がある程で、5000年の歴史を持つ酒です。歴史が古いだけに、酵母の種類、発酵法、色、アルコール度もさまざまです。世界中のビールの生産量は7万kl近くで、年間の1人当たりの消費量も日本の大瓶にして30本近くに達しています。発酵方法には上面発酵と下面発酵があり、これは酵母の違いにより、上面では発酵中に酵母が液面に浮き上がり、比較的高温です。下面では発酵が終わると酵母が下に沈み、低温で発酵します。一般的にピルスナーは下面、スタウトなどは上面です。アルコール分もさまざまで、普通は3.5から4度ですが、ドイツのミュンヘン近郊で5月にできる黒ビールでは25度から30度りものも少量ですができます。ビールは0.45から0.47%の炭酸ガスとエキス分を含み、そのバランスが微妙なために振動、衝撃、酸化などでバランスが崩れると味に大きな変化を起こします。ドイツでは教会の斜塔の影が落ちるところより遠くではビールを飲むなと言い伝えがあるほど、作った場所が一番旨い。飲む温度は5度くらいが最適で、北国ではビールが冷え過ぎると、細長い容器に入れ、これをビールのコップの中に数分間入れて、おかんをして飲みます。ドイツには公認醸造所が沢山あるのでどこの町に行っても新しい旨いビールが飲めます。ビールは糖化麦芽に数種類のホップを配合して苦味をつけますが、ホップを使わないイギリスのエールの様なビールもあります。

酒アルコール辞典

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